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ポイントの設計

関東地方は雨が続いています。とはいえ、週末には上がるようでまた作業が出来るはず。いいコトですな。

さて、GWに作りかけたポイントですが、可動部のレール長さは700mmとしていました。一応計算に基づいて破綻のないようにしていたつもり、備忘録代わりにネタにしておきます。

直線から半径rの曲線で分岐させるポイントを考えます。

上図EBがポイント可動部の曲線外周側とします。直線線路はEBの延長線上にある想定です。
ポイントの外周側始点をBとするとBは可動部中心として動きませんから、ポイントが分岐側に切り替わった時は可動部はEBからABに移動します。従って可動部レールの長さを700mmとすると

EB=AB=700mm

となります。
B点は中心をOとする半径rの円弧上にあり、ポイントが切り替わった位置Aも中心をOとする半径rの円弧上にありますから、△OABは

OA=OB=r

となる二等辺三角形となります。OからABに垂線を下ろして交点をCとし、またA点からOBに垂線を下ろして交点をDとします。すると△OACと△ADBは共に直角三角形であり、

∠OAC = ∠ABD (=∠OBC)

となりますから、△OACと△ADBは相似となります。
ここで分岐外周半径rを先日敷設した1940mmとすると

OA = r = 1940mm
AC = 700/2 = 350mm

AB = 700mm

となり、△OACと△ADBが相似であることから

OA:AC = AB:BD = 1940:350

となり、

BD = 350×700/1940 = 126mm

となります。ポイント可動部は枕木方向に126mm移動するというコトですね。
ポイントの移動距離については、レール底が50mmであり、何も加工せずにピッタリ並べると直線部と分岐部の間隔が50mmとなるコトから多少の隙間を空けて60mmは取りたいと考えました。この場合はポイント可動部の長さは500mm程度で良くなるのですが、若干急過ぎる気もしたので計算上は2倍の120mm程度移動する長さとし、半分の60mmだけ移動させるようにしたのでした。
いやまぁ曲線で本当に曲がり切るかどうかも判らないのですが、こうやって理屈をこねるのは嫌いではないので色々と計算している次第であります。

ちなみに今回の計算を応用すると、外周側が内周側直線と交わる位置も計算できます。上図においてEBの長さが不明となりますが

BD=381mm

となります。△OACと△ADBが相似であるコトには変わりはなく、

OA:AC = AB:BD

ここで

OA=1940mm
AB=2AC

ですから、

1940:AC = 2AC:381

より、

2AC^2 = 1940×381
AC = √(1940×381/2) = 608mm

従って

AB=2AC=1216mm
AD=√(1216^2?381^2)=1155mm

先日引いた曲線を実測すると約1200mm程度でしたからほぼ計算どおりとなります。
この先作るポイントではこの交点の位置は多少余裕を持って1300mm付近にしようかと考えています。

えっと、長々と能書きを垂れましたが、こんな発想のもとポイントを設計しております。いやまぁ最後は現物合わせになるのですが、何しろモノグサなもんで少しでも楽しようと理屈こねて楽しようとしているのでした。
 
 
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